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『告白』 by 湊かなえ [Books 作家別_ま行]

先が気になって1日で読んでしまいました・・・・。


告白

告白




『愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです』
愛娘を失った女性教師が学期最後のHRで発したこの一言。
事故ではなく殺人・・・。
名指しこそ避けて話されたその真相に、その後関係者たちは翻弄されていきます。
公的な償いを求めず、間接的な私刑を選択した女性教師。
犯人の生徒。
生徒の母親。
各人の告白をベースに事件は最悪の結末を迎えます。

この本を読んで痛烈に思ったことは、最近の若年層による犯罪の動機としてよく言われる
『誰でもよかった』の後ろには『誰か特定の人物』が居るのではないかという事です。
 特定の人を憎んでいた。
 特定の誰かからの愛情を望んでいた。
しかし、その感情をその人物にぶつける事にある種の恐れを抱き、
無関係の人間をターゲットとする。
そんな簡単には割り切れない人間の複雑な心理が見えてくる作品に感じられました。

女性教師が犯人の勝手な動機を知った時の怒りも手に取るように分かり、
反面、犯人の日常的に感じる疎外感や苛立ちも感じる事が出来ます。
それはひとえに告白分のみで構成される独特な世界観のなせるワザだと感心して読みました。

そしてもう一つ。
私憤で裁くということの恐ろしさも味わう事が出来ました。
確かに被害者の立場のみを考えれば、このような制裁を加えることに疑問は感じません。
しかし・・・・
私憤によって裁かれた後に残るものはさらなる悲劇。
地獄の様な連鎖反応と残酷な結末だけの気がしてなりませんでした。
(だからといって公的に必ずしも公平に裁かれる保証がない事も大きな問題ですが・・・)

色々考えさせられ、その上ある種エンターテイメント性が備わった力強い作品。
後味は非常に悪いですが、それでもお勧めせずにはいられない1冊です。
個人的には読み終わったあと、第一章だけでも再読されると面白さが増すと思います。
ご興味ある方は是非是非読んでみてください。
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『告白』 by 町田康 [Books 作家別_ま行]


告白 (中公文庫 ま 35-2)

告白 (中公文庫 ま 35-2)

  • 作者: 町田 康
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 文庫



町田康さんの本。初めて読みました。
他の作品を拝見していないので一概に作風に関して色々言えないのですが、
この本に限って言えば☆3つがMinMinの感想です。
(☆5つを満点と考えてくださいね。)

ストーリーも分かりやすく、倦怠感の漂う文章も本作のテーマとフィットしていて素晴らしい。
人間の心理描写にも長けていて、読んでいて良い意味で深いところに引きずり込まれる
感覚が楽しめる。
本当は☆4つの採点(素人が生意気だけど・・・)したいのですが、どうしても「比喩」などが
急に現代風になるのが好きになれない。
正直、それらの部分に差し掛かると正直イラッとしてしまうのです。
明治時代が舞台なのに、そこだけ現代のセンスにされると浸かっていたところから
急に引き上げられたみたいな気持ちになってしまって、その都度気持ちが途切れてしまう。
こういったセンスが「町田康さんよ読む醍醐味」なのだとしたら、ちょっとMinMinには
向かないかなぁと思いました。
登場人物の名前「葛城モヘア」って言うのも・・・・う~ん。

ただ、とても好きな部分もあるんです。
ついに殺人を犯してしまう主人公・熊太郎が自分の妻・縫を撃つシーン。
それまで、熊太郎は縫の態度を非常に徳の高い物として受け止めている。
遊び歩く熊太郎のコトを責めるでもなく、不貞を疑われているのにどこ風吹く様子の縫を
熊太郎は『自分を試すために神が使わした存在』と受け止めている。
なのに、撃ち殺す直前、それが「違う」と気付く熊太郎。
このとても悲しくて、虚しい瞬間の描かれ方が大好きです。

そしてもう一つ。
最後の最後。
熊太郎が自身の唯一の理解者である兄弟分・弥五郎を背後から殺すシーン。
実際には2人とも自殺らしいのですが、この作品においてこの「背後から」という結末に
行き着くことで、熊太郎の悲しみや孤独感の深さが読者の胸に響くと思いました。

色々な意味で、好き嫌いの顕著に出る作品だと思います。
個人的には・・・・もう一度読もうとは思わないかな。
好きな部分が幾つかあろうとも、全体を通して読みやすくても、やっぱり前述の通り
文章が好ましくないと再読は・・・・・ね。
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『心とろかすような』 by 宮部みゆき [Books 作家別_ま行]

心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)

心とろかすような―マサの事件簿 (創元推理文庫)

すっかり宮部みゆきさんの描くマサに魅了されてしまったMinMin。
先日感想を書いた『パーフェクト・ブルー』の続編です。
ただしこちらは短編集。
小さな5つの事件を元警察犬のマサと蓮見加代子のコンビが解決していきます。

ロートルだけど頼りになるマサ。とっても可愛い♪
情に厚くて、けなげで、読んでいると自分の口元がキュッと上がっている事に気が付きます。
動物好きにはたまらない可愛さなんですよね~。
ミステリーとしてもとてもよく出来ていると思うし、肩肘張らずに楽しめる1冊です。

特に読んで欲しいなって思うのは「マサ、留守番する」というお話。
人間の身勝手で虐待されたり、捨てられたりした動物が登場します。
語り口は非常に優しいし、目を背けたくなるって感じには描かれていませんが、
その分、とても悲しくて切ない気持ちになります。
「強い者→弱い者」っていう暴力や虐待の形は人間が介入すると起こってしまうのかな。
逆に「助けたい」って思う人も沢山居るのにね。
とてもとても考えさせられる作品です。

とは言え、全体的には爽やかで後味の良い作品がほとんどなので、引き続き
動物好きにはオススメです♪
読んだらきっとマサの虜になっちゃうよ!


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『パーフェクト・ブルー』 by 宮部みゆき [Books 作家別_ま行]

パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)

パーフェクト・ブルー (創元推理文庫)

宮部みゆきさんの初期の作品だそうです。
主人公はなんとワンコ♪

元警察犬のマサは現在、蓮見探偵事務所の番犬として暮らしています。
とても優しい所長と娘で調査員の加代子、その妹の糸子に愛されて
余生を楽しく暮らしているワケです。
そんな中、高校野球界のスーパースターがガソリンをかけられて、
焼き殺されるというショキングな事件が!
マサは加代子と殺された青年の弟・諸岡進也はその殺人の真相を暴くべく
捜査を開始します。
そして、事件は意外な展開を見せ・・・・・。

事件は非常にショッキングなのですが、全編通してホノボノ系です。
殺伐としていて、展開がジェットコースターのような作品もそれはそれで
とても面白いと思うのですが、宮部さんの温かい作風がMinMinはとても好き♪

主人公・マサがとても可愛いんですよね。
飼い主をとても愛しているのが分かるし、元警察犬だけあって非常に思慮深い。
頭が良くて、頼りになり、なにより人情系♪
こんな番犬がウチにも居たらなって思いながら読みました。

他の主人公もとても生き生きと描かれていて、そのお陰で重くなりがちなテーマを
爽やかに読み進める事ができました。
MinMinのお気に入りは諸岡進也がバイトをしているバーのマスター
ワケありで腕っぷしが強いって、好みだわ☆

ライトに楽しめる作品ですので、大人じゃなくても十分楽しめると思います。
ずーっと前に書かれたとは思えないほど面白くて♪
単なる殺人事件と思いきや、製薬会社の思惑なども絡んで来て、ドキドキの展開です。
動物(特に犬)好きにはかなりオススメ


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『とんまつりJAPAN』 by みうらじゅん [Books 作家別_ま行]

とんまつりJAPAN―日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)

とんまつりJAPAN―日本全国とんまな祭りガイド (集英社文庫)

みうらじゅんさんって本当に底知れないバイタリティーの持ち主だなぁと思います。
人が何と言おうとも、自分が「好き」とか「格好良い」って思ったものに突進する
その姿は清々しさすら感じます。

そんなみうらさんが日本各地のトホホなお祭りを『どーかしてるよ!』とツッコミつつ
巡ったこの1冊。
電車など公共の場所で読む事は非常に危険です。
MinMinは何度も噴出しそうになってしまい、その都度人の目を気にして
顔を真っ赤にして我慢しました。

でも馬鹿馬鹿しいだけではないのがこの本の凄いところです。
今まで全然知らなかった津々浦々の珍しいお祭り。
現代人の視線から見ると「なんだろ?これ!」って思える内容にも、
実は子宝への祈願やら、天候の安定を望む心やらが沢山詰まっていて、
日本って良い国だなって思えてきます。

ただ一人の神様に祈りを捧げる事も、尊い事だと思います。
だけど、個人的には日本人の持つ「神々」という感覚もとても素敵だと思いました。
森に祈り、道祖神に守ってもらい、海に感謝して・・・・。

爆笑しながらも日本人の素の姿に触れることが出来るこの1冊。
Minはとても楽しく読む事が出来ました♪
荒俣宏さんの解説文もとても優しくて、お勧めです☆


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『五千回の生死』 by 宮本輝 [Books 作家別_ま行]

宮本輝さんの短編って胸が温かくなって、そして切ない。
9編の作品からなるこの1冊。
どれもこれもお話が印象深くて、好きな話を選ぶのは難しいのですが
悩みに悩んでベストは『トマトの話』と『力』の2編。

『トマトの話』は主人公がアルバイト先で出会った一人の労務者との
切ない触れ合いのお話。
病床の労働者は一目で余命が短いことが知れる程衰弱している。
その彼が欲しがったトマト。
そして主人公に「投函して欲しい」と手渡された手紙。
2人の間にはほとんど会話はありませんが、
労働者がどんな想いを託して手紙を書いたのか、トマトを愛でたのか。
「帰れない」男の切ない気持ちが心にジーンと沁みます。

『力』は小学生が主人公。
父親が事業に失敗し貧しい家庭環境の中、新一年生になった主人公は
バスに乗って越境通学をする事になります。
初日は母親同伴で通学するのですが、翌日はたった一人。
様々な人や事柄を目の当たりにしながら、主人公はやっとの思いで学校へ到着します。
主人公が大人になったとき、その『初登校』の様子を実は父親の命令で母親が
コッソリつけていた事を知る・・・・・そんなシンプルなお話です。
息子の珍道中を聞いた父親が大笑いしつつも「これで息子も生きていける」と
胸を撫で下ろす様に、親としての温かい気持ちや、父親本人の『人生』というものへの
複雑な気持ちが表れている気がしてなりませんでした。 

ここで書いた以外のお話も、とても心に迫る物ばかりです。
読んでいてとても優しい気持ちになれるとともに、繊細な悲しみや切なさが感じられます。
個人的には傑作短編集だと思いますよ♪
トゲトゲした気持ちを優しくほぐしたい時にお勧めです☆


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『理由』 by 宮部みゆき [Books 作家別_ま行]

理由

理由

うぅぅん。凄い!宮部みゆきさんって、どうしてこんなに凄いんだろう。
写真を拝見する限りでは、キュートで可愛らしい女性に見えるのに、
書かれる作品はとっても鋭くて、どの作品を読んでも『凄いなぁ』の一言につきます。

すでにドラマ化されたりしているお話なので、ストーリーについては割愛して、
今回はMinが感じた事を書きたいと思います♪

この作品に登場する人達ってとてもリアルだなぁと感じました。
誰もが、その人なりの不安や、不幸や、寂しさを抱えている。
そこに二次的な要素が発生することで、何らかの形で事件の関係者になってしまう。
実際に事件などに巻き込まれてしまうのって、本当はそのくらい簡単な事なのかも・・・・。
宮部さんの人物の描き方はとても丁寧で一人一人の感情が手に取るように分かります。

 結婚し出来ない男との子供妊娠してしまう女。
 身に覚えがないのに、疑われている気がしてビクビクする事件現場の管理人。
 母親と姑の確執に悩む少女。
 ゴミ捨て場にあった新品のオーディオを拾おうとした女の子。
 嘘までついて目撃者になりたがる人。

皆、ヒロインやヒーローとしていわゆる「完全」な人ではありません。
欠けている物、怒り、その人なりの正義感・・・・・色々な物を心に詰め込んでいる。
その様がとても魅力的だし、読んでいて自分に重ね合わせる事ができます。

この物語、とても長いストーリーだけど、Minは最後が大好き。
事件現場のマンションにある人物のオバケが出るって言う噂で締めくくられています。
その噂話もまた、住人の心が少なからず投影されているようで、とてもグッと来ました。
人間の心からは負の感情が消えない事を感じると同時に、
死してなお某氏が寂しさや悲しみから逃れられないと考える人々の気持ちが
心から離れませんでした。

まだ読んでいらっしゃらない方は是非手にとってみてください。
とても読みやすい文章だけど、多くを感じさせるミステリーの傑作の1つだと思います。


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『星々の舟』 by 村上由佳 [Books 作家別_ま行]

星々の舟

星々の舟

どんなお話か全く知らずに読んだ1冊です。
父親の後添えが連れてきた娘と、本当の兄妹だと知らずに恋に落ちてしまう兄。
不倫でしか愛をはぐくめない末娘。
物理的な居場所ではなく、心の居場所が見つからない長男。
自分に自信がなく、いじめにあった過去を持つ従妹の高校生。
そして、戦争の傷を今尚心に秘める、不器用で頑固な老父。

それぞれの立場で描かれるストーリーは決して世間で言うところの「幸せ」とは程遠い物です。
それぞれに悩んだり、殻に閉じこもったり、逃げたり。
一人として小説らしい清廉潔白な登場人物が出てこない。
けれど、それがイヤにリアルで、とても引き付けられました。
ストーリー展開がリアルというより、家族の形が・・・・かな。
「小説だから」なんて思えない何かがこの小説にはある気がしました。

家庭なんていう物は、外から見ているだけではそこに渦巻く気持ちや出来事は見えない。
だからこそ、他人の芝生は良く見えるし、自分や自分の家族に不測の事態が発生すると
「何故自分(達)だけ・・・・」なんて思ってしまいがちだとMinは思います。
だけど、この本を読んでフッと「どこの家族もこんな風なのかも」と思ってしまいました。
もちろん書き込まれているストーリーそのものは劇的で、
実際には経験したことのないレベルの物ばかりです。
けれども、そのレベルを一般的なものに引き下げて考えた時、その悩みの数や心の動きは
とても現実的だし、私たちが日常的に感じている鬱積と何ら変わらない気がします。

そんな中で、一番心に響いた言葉は老父の一言です。
『幸福と呼べぬ幸せも、あるのかもしれない。』
降りかかった不幸の中で、自ら受け入れてしまった不本意な状況の中で・・・・。
人はそれでも幸せを感じる瞬間を必ず持っていると思います。
たとえそれが他人から見たら地獄のような状態でも、本人はそんな中ですらかけがえの無い
一筋の光を見出しながら生きているのかもしれない。
その判断基準を他人の視線以外のトコロに持つことが出来たなら、きっとその人は
幸福ではなくても、幸せを感じているのではないでしょうか?

決してファンタジックではないお話ですし、心が痛くなるようなシーンや描写も時々出てきます。
でも、登場人物達が自らの状況から目を逸らさずに立っている姿は
Minにとってはとても清々しいものでした。
一人一人が独立して自分の問題にかまけているにも関わらず、根底で家族を
愛しているという姿もなんだかとっても「日本人」な感じがしました。
村上由佳さんの本はこれが初めてなのですが、是非他の本も読んでみたいと思います♪


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『介護入門』 by モブ・ノリオ [Books 作家別_ま行]

介護入門

介護入門

最近、芥川賞モノばかり読んでいる気がするなぁ。
その中で異彩を放っていた作品がこの『介護入門』。
MinMinはお祖母ちゃんの介護をしてた事があり、この本を読んでなんだかとっても痛かった。
主人公が感じる叔母に対する憤りや、お婆ちゃんに対する優しさなんかが
胸にギューっと迫ってきて、読み終わった後ちょっとドキドキが止まらなかったです。
自分の心臓の音がウルサイなって感じるくらい。

部分的にちょっと混乱してしまう箇所もあったけれど、ゆっくりゆっくり、時間をかけて
噛みしめるように読みました。
文中に出てくる「YO 朋輩(二ガー)!」という言葉には閉口したけれど、そんな乱暴な言葉遣いも、
主人公が吸うマリワナも、決してファッションでは無いように思われて、痛ましくもあり切ない。
個人的な意見だけれど、愛情と葛藤がぶつかり合って爆発しているような文章で
モブ・ノリオさんは感情を浄化させているのではないかと思いました。

介護していると、色々な事が起こります。
勿論介護中に腰を痛めたりなんて序の口で、一番辛かったのはMinの場合は外野からの
心無い言葉の数々。
本当にそんな時は「シーツの一枚も替えてから言え!」って思うし、一方でとても傷付きました。
でも、そんな中で、この作品の中にもあるように、要介護者(Minの場合はお祖母ちゃん)が
ふっとこぼす笑顔や、聞き取れないほど小さい声で発せられる感謝の言葉にとても救われました。

介護する側とされる側。立場は違えど、自分にとって愛すべき人であり、大切な人。
そんな簡単な事をイライラから忘れそうになったり、逆に思い知らせれたり、
介護は想像以上にヘビーな体験です。
でも、この本を読んで、やっぱり出来る範囲でやって良かったと改めて思うことが出来ました。
今はお祖母ちゃんは病院に入っているけれど、定期的にお見舞いに行こうと自発的に思えるのも
思い切り介護生活を体験したからかなぁ・・・なんて読書を通して感じました。

表紙を開いてスグの所にプリントされている著者とお祖母ちゃんの写真
何より、著者の嬉しそうな表情がそこはかとなく暖かい。
エキセントリックな中に見え隠れするその優しさが心に沁みた1冊でした。


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『水木さんの幸福論』 by 水木しげる [Books 作家別_ま行]

水木サンの幸福論

水木サンの幸福論

「幸せって自分で呼ぶ物なんだ」って改めて思える1冊です。
ゲゲゲの鬼太郎でおなじみ、水木しげるさんの幸福論・自伝が楽しめる本♪
ちょっぴり変人で、でも根本的には優しいおじいちゃんな水木さんの魅力炸裂です。

ただね。水木さんが簡単に書かれている「幸福になるための七箇条」。
シンプルな言葉で書かれているけれど、実はとっても現代人にとっては難しい事だらけ!
 1.成功や名誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。
 2.しないでいられないことをし続けなさい。
 3.他人との比較ではない、あくまでも自分の楽しさを追及すべし。
 4.好きの力を信じる。
 5.才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。
 6.なまけ者になりなさい。
 7.目に見えない世界を信じる。
むむむ。
水木さんくらいポリシーを持って実践できる人じゃないと、単に周囲に迷惑をかける人になってしまう。
やはりこれだけ好きな風に生きるには人徳やら生まれ持った何かが必要な気がします。
楽しそうだしやってみたい気もするけれど、やっぱり仕事で成功したいし、収入上げたいって思う!
マネできませーん。
・・・・って言うかマネする必要はないのか。
自分なりの生き方から「自分の幸福のルール」を編み出せばいいんだワ、きっと!

それにしても・・・・・水木さんのご両親はさぞ心配だった事でしょう。
小学校の入学を1年遅らせる程の問題児。
遅刻やイタズラは当たり前。夢中になると周りが見えなくなり、成績も良くない。
そんな息子を持った親御さんの心中はいかばかりか?
それでも愛情タップリに水木さんを育て上げ、受験に失敗しようが、
戦争で腕を失おうが、その時々にベストだと思われるスタンスで見守る姿は素晴らしいと思います。
それを知ることが出来ただけでもとっても大収穫な1冊でした。
鬼太郎のモデルが誰だったのかとかプチ情報も満載。
単純に、とっても面白かったです☆


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