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『優しくって少しばか 』 by 原田宗典 [Books 作家別_は行]


優しくって少しばか (集英社文庫)

優しくって少しばか (集英社文庫)

  • 作者: 原田 宗典
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1990/01
  • メディア: 文庫



印象的な作品ばかりの短編集。
個人的には『雑司ケ谷へ』と『ポールニザンを残して』という作品が好きです。

『雑司ケ谷へ』は堕胎をした彼女と、主人公である彼氏のお話です。
事実を事実として受け入れることは出来ても、心でそれを受け入れられない男。
男とは違う部分で事実に違和感を感じ、母性と女性の間で揺らめく女。
歪みはお互いの間に溝をつくり、溝はお互いの感覚の違いからどんどん深まって行きます。
その様がとても悲しく感じられ、切ない気持ちになりました。

『ポールニザンを残して』はちょっとお洒落な作品。
海外に傷心旅行に旅立つ女友達を空港まで車で送る男。
2人の会話がメインとなり物語を紡いで行きます。
女の手の怪我。殺人の告白。ちりばめられた嘘。
空港に車が到着する時、謎は・・・・。

どちらも明るい話ではないので重めですし、「その後」を読者に委ねているのですが、
MinMinはなんだか好き。
だるい感じの余韻がしばらく心に残ります。

映像化したらきっと良い感じの作品になるのになぁと一人ごちるMinMinなのでした。

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『テロリストのパラソル』 by 藤原伊織 [Books 作家別_は行]

テロリストのパラソル (講談社文庫)

テロリストのパラソル (講談社文庫)

主人公素敵~♪
男らしい反面、セクシーで駄目男。身近に居たら放って置けないワ。

島村はアル中バーテンダー。過去のある事件を隠して一人ひっそりと生きてきた。
ある日、島村は新宿中央公園で爆弾テロに遭遇。
それを機に彼の生活はヤクザや爆発で死んだ昔の恋人の娘・塔子らと交錯し
急激に変化をして行く。
隠してきた事件やさまざまな事柄から今回のテロの犯人と目されてしまう島村。
しかし、自力で犯人を突き止めた彼が目にしたのは・・・・・。

舞台となるのは新宿。
MinMinは新宿生まれの新宿育ちなのですが、今まで新宿をこんなに正確に
生き生きと描いた作家さんを知りません。
新宿って言うとすぐ文章に猥雑な香りを滲ませてしまいがちですが、この藤原伊織さんの
描かれる新宿がMinは非常に好きです。
雑踏が、ホームレスがとてもリアル。
読んでいて人の群れの足音や埃の臭いなどが目の前に現れるようです。

ミステリーとしても最高に面白かったです。
ハードボイルド作品ってそんなに好きじゃないのですが、この作品は別。
とってもスリリングでテンポが良い中にも、登場人物達の気持ちが良く伝わって来る所が好き。
思わず夜遅くまでかかって一気読み。本当に面白かったです。

最後にパラソルの謎が解けるところが切なくて、それも読者にはたまらないです。
なんだか手放しに褒めまくっていますが、本当に本当にオススメ
お時間のある時に是非是非!


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『北海道田舎移住日記』 by はた万次郎 [Books 作家別_は行]

北海道田舎移住日記 (集英社文庫)

北海道田舎移住日記 (集英社文庫)

MinMinが中高生の時、はた万次郎さんの漫画を友達に借りてしきりに読んだ時期がありました。
なんだかノホホンとした作風に妙にハマって・・・・。

で、そのはた万次郎さんが東京を引き払って、北海道へ移住したその最初の日々を
記録した本がこちら。
過疎エリアを選ばれたからか、一軒家を借りてもその家賃は一月の煙草代以下。
不自由な事もあるけれど、淡々とそれらを受け入れて普通に過ごすその姿は
非常にサッパリしていて好感が持てました。
そう。これは旅行記ではないんです。
人が新しい場所で、新しく生活を着実に気付いていく、地味でいて幸福感に溢れる日々。
非常に非常に羨ましい。

Minは都会生まれの都会育ち。
実際に北海道に移住出来るか・・・と問われれば、それを決断する勇気はないです。
でも、だからこそ、それを選択した万次郎さんの持つ可能性の広さがとても魅力的な物に
感じられます。
独自の幸福な場所や幸福な生き方を見つけられる人って、それだけで贅沢だなぁ♪

万次郎さん、クマに気をつけて、これからも愛犬・ウッシーとお元気でお過ごしください!
読み終わった後、そんな風に感じられる1冊です。


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『路に落ちてた月』 by ビートたけし [Books 作家別_は行]

久々に「菊次郎の夏」を見てまたまた号泣してしまったMinMinです。
DVDを見て、「たけしさんの頭の中ってどんな風になってるのかな?」と思い
なんとなく手にした1冊がこちら。

子供には読ませられない、大人のための童話集です。
とにかく毒がたっぷりで、普通の甘い童話に心酔している方にはお勧めできません。
個人的には好きなんですけどね♪

内容はというと既存の童話に疑問を投げかけたり、皮肉あり、ブラックな質問集あり。
例えば舌切り雀のお話。
正直なお婆さんは「小さいつづらを選びました」。
でも本当に正直なのは「大きいつづら」を選んだ方のお婆さんなのでは・・・・?
といった感じ。
確かに、このお話を知らない、小さい子供に「どっちのプレゼントが欲しい?」と
大小の箱を見せたら、もしかしたら無垢ゆえに皆大きい方を選ぶかもしれない。
うーむ。なるほど。

この本には数行のお話も収録されています。
が、お話の長さに関わらず多くは「一般的な視点」を少しずらすことで成り立っています。
凡人MinMinにとっては新しい物の捕らえ方。
たけしさんにすれば、もともと1つの事を多方面から捕らえる事は日常なのかも
知れないなぁなどと思いながら楽しく読む事ができました。
やっぱり凄いなぁ、たけしさん。


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『父の文章教室』 by 花村萬月 [Books 作家別_は行]

父の文章教室 (集英社新書)

父の文章教室 (集英社新書)

いやはや。鬼才を生むバックグラウンドと言うのは本当に凄まじいんですね。
花村さんの作風から滲み出る殺気みたいな物を考えると、変に納得。
うぅぅん。凄い!

萬月少年五歳の頃。
放浪の末、急に帰ってきた父親と同居することになります。
はからずも自身が作家を目指していた父親は、萬月少年に芸術的なセンスを見出すや
文学的な英才教育が始まります。
『モルグ街の殺人事件』を皮切りに、理解の出来ない古典を読まされる辛い毎日。
鉄拳制裁ありの凶器の日々は、萬月少年に4年で鬼才となるベースを植えつけます。
その後、萬月さんは父親の死後、反動からかおグレになられ児童福祉施設へと収容されます。
それ以降はほとんど一般的な学校教育を受けていない著者の唯一受けた教育。
その記憶は父と過ごした濃密で凶器に溢れる時間の記憶でもあるわけです。

愛情には色々な形があるのだなぁと感じました。
父子の間にはもちろん葛藤があったと思います。
現代なら『虐待』と言われてしまいそうな理不尽な鉄拳制裁も、当時は萬月さんの
心に何らかの影響を与えたでしょう。
ただ、大切なのはそこに何らかの形で愛情を当人が感じられていたという事だと思います。

本文の中で特に好きな1文があります。それは・・・・
  「父はとにかく私に関わろうとした。常時、関係性をもとうとした。
   それは素朴な支配慾求であったかもしれませんが、人が人間関係において
   いちばん傷つくのは自分が忘れ去られてしまっていると自覚した瞬間です。」

とっても良くわかるし、簡潔でクリアな素敵な文章だと思います。
勿論時代背景の違いや、個々の考え方の違いはあると思いますが、萬月さんと
お父さんの関わり方や、その根っこの部分をクリアに感じ取る出来る一文に感じました。

強烈な台風の中に身を置くような1冊ですが、個人的にはとってもお勧め。
愛憎と才能のぶつかり合いを激しく感じてみませんか?


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『イグナシオ』 by 花村萬月 [Books 作家別_は行]

イグナシオ

イグナシオ

イグナシオの育った環境。それは神父や修導士に厳しく監督される修道院の中です。
社会から完全に隔離された集団生活の中で彼は友人を事故に見せかけ殺害します。
些末な理由。けれどイグナシオ本人には耐えがたかった理由。
偶然その現場を目撃した修道女・文子は事件について沈黙を守ります。
その後イグナシオは施設を脱走し、歌舞伎町にたどり着きます。
暴力と欲望の渦巻く街で自分の居場所・存在価値を探す彼が最後に行き着くところは・・・・。

とにかく暴力的なシーンが続きます。
その描写がとてもリアルで読み出しは嫌悪感しか彼に対して感じる事はできませんでした。
異臭、血液、性、愛、憎しみ、暴力・・・・そんな物が全面に押し出され、
主人公の存在自体を産業汚水のような存在に感じながら読み進めました。
が、読み進めるうちに少しずつイグナシオから何かが削がれ、足されていく様を
目の当たりにして不思議な気持ちになりました。
もちろん全編通してイグナシオの暴力は留まるところを知らず、欲望の化身のように
行き続けるのですが、彼の暴力や欲のベクトルが経験を伴って微妙にずれて行く。
その様は清らかと言ったら言い過ぎだけど、ドブの中に美しい蓮が咲いているような
とても不思議な感覚をMinの心に与えました。

全編を通して好きなシーンはいくつかありますが、何度読んでも好きなのは
歌舞伎町での喧嘩の最中にヤジ馬の中に文子を見つけるシーン。
目の前に短刀を構える男より、飛び込んできた文子に集中するイグナシオの姿を
想像すると、なんだかとても切ない気持ちになります。
喧嘩やら殺人やら、もがきながら何とか生きてきたイグナシオが文子に見たものは
なんだったのか?母性を知らず、自分の美貌や頭脳・力だけで生きてきたイグナシオは
文子の中に何か大きな安らぎや、生の温かさを見ていた気がします。

もう一つ好きなのは、シーンと言うよりもセリフ。
修道院でカダローラ先生が言う『聖堂で跪くことが祈りではない』という言葉。
そして、イグナシオが人生の最後の瞬間に発する
『迎えに来てくれたんだ・・・ふしぎだね・・・祈らないのに、とどいた』という言葉。
イグナシオは決して跪いて心から神に祈った事はなかったのだけれど、
その悲痛な胸の内を神が祈りとして受け入れてくれたように感じられました。
Minは無神論者だけど、神が与える慈悲の形にちょっとウルウル来てしまいました。

読んだ後しばらくボンヤリしてしまうほど衝撃を受けたこの作品。
好き嫌いはかなり激しく出ると思いますので、読み始めるときは要注意だと思います。
暴力描写が無条件にダメな方は絶対止めた方が良い。
でも、少しでも興味があったら読んでみてください。
・・・・・ガツンと来ます。


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『貴方には買えないもの名鑑』 by 原田宗典 [Books 作家別_は行]

貴方には買えないもの名鑑

貴方には買えないもの名鑑

残念。あまり楽しめなかった1冊です。
原田宗典さんの妄想から生まれた様々な珍商品を紹介するという作品。
万華鏡コンタクトレンズ、人間床、犬鼻・・・・・
発想はとても面白いのですが、ちょっと飛躍の度合いが強すぎて、ついて行くのにやっと。
気分転換にと思ってブックオフで105円で買ったのであまり文句は言えませんが
やはりこの方が本領を発揮するのは小説と自分の体験に基づいたエッセイなんじゃないかと
思いました。

ご本人の学生の頃のエピソードが紹介されている本は、それが実体験なだけに
可笑しくて、ちょっと胸がキュンとなります。
そういった内容を期待していたのでやや肩透かしだったかな。
あとがきを読んでも「雑誌掲載時も賛否両論がハッキリ分かれた」というような事が
書かれていたので、ちょっと納得。

「果てしなく馬鹿馬鹿しい物が大好き♪」という方にはお勧めなのかも知れません。
Minはちょっと・・・・楽しみきれませんでした。


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『おまえは世界の王様か!』 by 原田宗典 [Books 作家別_は行]

おまえは世界の王様か!

おまえは世界の王様か!

作家・原田宗典さんが大学生の頃に書いた読書感想文を紹介するという
不思議な一冊。
まずタイトルを見て笑ってしまいました。
そうそう。10代後半から20代前半って、「どんだけ偉いんだ」って感じの
感想文や日記を残してしまいがちなデンジャラスなお年頃。
後からそんな青い自分の文章を読むと、もう穴をマグマ付近まで掘り下げて
埋まってしまいたいくらい恥ずかしく感じるものです。

で内容。
原田青年はもう巨匠だろうがなんだろうが、斬って斬って斬りまくってます。
三島由紀夫、石原慎太郎、モーパッサンetc.etc.
勿論良い作品は褒めているのだけれども、その褒め方も可笑しい!
なんだかとっても上から物を言っている感じで、理屈をこねたり、斜に構えてみたり
当時の文学青年の姿がめに浮かぶようで、フフフと笑ってしまいました。
まさに「おまえは世界の王様か!」とタイトル通り突っ込んでしまいそうになっちゃう。

もちろん、当時の感想文だけを掲載しているのではなくて、それらに原田さんが
チャチャを入れつつ、面白おかしく解説していくスタイルで本は進みます。
それもとっても興味深い♪
当時の原田青年と今の原田さんの感想の食い違いや、逆に変わらないところが
読書そのものの奥深さを感じさせてくれました。
核になる部分はそのままに。
それ以外のところは経験や年齢などで移り変わるんだなって、妙に納得しました。

自分の読書感想や学生時代の事など、色々考えながら読み進めると楽しいと思います。
プチお勧めな1冊です。


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『あるべき場所』 by 原田宗典 [Books 作家別_は行]

原田宗典さんの短編集。
印象的なお話が収録されていて、とても楽しめました。
特に『北へ帰る』というお話は・・・・・なんと山手線の中で涙してしまった。
恥ずかしいけど、本当に切なくてキュンとなるお話でした。

北国へ出産のために帰省している妻。
娘誕生のタイミングに合わせて、主人公も妻の実家へ向かいます。
その道中。新幹線で隣り合わせになった労働者風の男。
空気を読まずにしきりに話しかけ、酒を勧めてくるその男を主人公は疎ましく思います。
しかし、次第に明かされる男の半生から主人公は家族の「繋り」について
改めて感じ取ります。
男の恵まれているとは言いがたい故郷や家族との「繋り」。
だからこそ、男が嬉々として語る「実母との共通の性質」が切なく胸に迫ってきます。
ネタバレになってしまいますが、男が下車する際に主人公に手渡す古ぼけたガラガラが
もう悲しくて悲しくて。
「甥っ子にやろうとおもってよ、大分前に買ったんだども、(中略)もう高校生だ。」
でも、それでも、そのガラガラを持って帰郷しようとしていた男が心に秘める故郷に対する
複雑な気持ち。遠くなってしまった故郷。

あぁぁん。もう、感想を書いているだけで泣きそう・・・。
ちょっと伝わり辛いと思いますが、久々に涙を抑えるのが難しかった作品です。
他の作品はミステリータッチだったり奇妙な展開の物もあり、それはそれで楽しめると思います。
こちらも古本で沢山あると思いますので、通勤にはもってこいの1冊です♪


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『音の晩餐』 by 林望 [Books 作家別_は行]

音の晩餐

音の晩餐

BOOKOFFで105円でなんとなく購入した1冊。
「安いし、面白くなくても良いや」なーんて思っていたのですが、とっても面白かった♪
リンボウ先生こと林望さんが書かれた食についてのエッセイ集。

目次をみてまずビックリしました。
タイトルがね、全部擬声語なんです。
パリパリとか、トローリとか。
それぞれの食に関する擬声語に、リンボウ先生が体験したエピソードが面白く紹介されて、
その次に簡単レシピが挿入されています。
「ビーフカレー」やら「烏賊のワタ和え」、「ヒラメの肝の酒蒸し」etc.etc.
読んでいるだけでお腹がグルル~って鳴ってしまいそう。
食いしん坊にはたまらない一冊です。

まだ読んだばかりなので、紹介されているレシピは試していませんが
一番試したいのは「大ナスのグラタン」☆
いわゆる米ナスみたいな大きい大きいナスをくり貫いて作る
とっても美味しそうで、(カロリーの高そうな・・・・)料理です。
綺麗に作ったらお客様にも出せそうなイメージで、是非是非作ってみたいな☆
お料理好きな方は一度読んでみてくださいね。
簡単に読めるけど、とっても美味しい1冊です。


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